2022/6/12

洗顔の基本

こんにちは♪Mishirl 監修医師の内山です。
先日、皮膚科学会でセミナーを受けて、洗顔の実情について聴いたこと、今日のブログに書こうと思いました。

まず、日本人の洗顔料使用実態について、起床時に洗顔をする習慣を日本では教育され多くの人たちに習慣となっているのは水資源が豊富な地理的状況と日本人の清潔観念にあるとのこと。
油性のメイクを落とすには油脂を使って溶かし、メイクが落ちればそれでよしとはできない人種だとか!確かに、洗顔しないと落ちた感じがしないとおっしゃる方は多いですよね。

ところが、世界的には、化粧水は肌を潤すものではなく汚れを拭き取るものというのが標準とされていて、化粧の始めに洗顔せずメイク落としの後は化粧水で拭き取って終わりという化粧行動が世界的には最も多いようです、これは私も驚きました。
日本人の清潔習慣から健康肌の維持や若返りに洗浄が大切であると考えて朝晩の洗顔料使用を継続している方が多いのです。
セミナーでは、年齢とともに皮膚機能が変化している事に気付かず洗顔行為を継続していると冬季乾燥時期には皮膚の乾燥を感じるようになったり、皮膚乾燥に対して過剰に化粧品を使用して皮膚をこする回数が多くなり油溶性の化粧品を落とすのに洗顔料使用はむしろ多くなり皮膚炎が生じることがあることに警鐘を鳴らしていました。

洗顔料の使用は皮膚質に応じて適切に選択し、皮膚の乾燥時期、起床時には流水で顔面の汚れを洗い流すのみの洗顔でも良いとのこと。
さらに、洗顔料が皮膚炎悪化の要因になっていることも多いので、皮膚炎が長引く方は パッチテストの有用性についてもポイントであげていました。

皆さんも、まず、洗顔の基本に立ち返り、洗顔料を見直してみませんか?