2021/10/24

肝斑とトラネキサム酸内服のリスク

こんにちは♪ Mishirl 監修医師の内山です。

今日は、肝斑とトランサミン内服について・・
以前も肝斑についてはブログで書きましたが、内服でよく使用されるのがトラネキサム酸!
ただ、これは血栓傾向にある薬なので、長期連用などは気をつけましょというお話です。
まず、肝斑は頬や額等に左右対称にもやっと広がるくすみで、
更年期、妊娠、ピルの内服でできることがあり
女性ホルモンとの関係や、紫外線、肌の摩擦等で悪化することもあります。

外用療法、ピーリング、レーザーなどさまざまな治療がありますが、
トラネキサム酸の服用は抗炎症作用とメラニン生成抑制により効果が期待できます。

ですが、
肝斑に限らず、美白効果があるために、やたらと内服をずっとされている方もいらっしゃいます。
くすみがとれるから継続したい気持ちもわかりますが、今一度、ご自分のお肌の状態を評価してみてはいかがでしょうか?
トラネキサム酸は止血作用を利用してさまざまな疾患治療に使用されることから、
血液をどろどろにすると思われていることもありますがそうではありません。ただ、患者さんに説明する時、わかりやすくするために、そう話すこともありますが・・
体内には線溶という働きがあり、できてしまった血栓を溶かしたり、
できかかってしまった血栓を完成させないような働きを持っていますが、
トラネキサム酸はこの線溶という働きを抑制します。
血栓ができやすい状態の方には血栓症のリスクが高まります。

肝斑世代の女性においては、ピルやホルモン補充療法をされている方が多く
特に気を付ける必要があります。
ピルや更年期に補充するホルモンにはエストロゲンが含まれます。
エストロゲンを服用すると、肝臓に取りこまれ、凝固系を活性化します。
内服する量が多いほど血栓リスクは高くなるといわれています。そのため、そういった方にはトラネキサム酸内服がより血栓のリスクを高めるため、内服を控えた方がいいと言われています。

当サロンでは、肝斑の方にはヒト幹細胞美容液・エレクトロポレーション導入をお勧めしております。肝斑でお悩みの方は、ぜひ。一度、ご相談ください。