2020/11/26
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成長ホルモンと皮膚の関係について |
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こんにちは♪ Mishirl 監修医師の内山です。 成長ホルモンと皮膚の関連、皆さんはご存知ですか? 成長ホルモンが美肌に関わっていることは、以前より美容成分にヒト幹細胞培養液が含まれたものが増えてきていることより、皆さんもご存知のことと思います。 成長ホルモンは睡眠中に脳下垂体から分泌され、全身に働きかけています。成長ホルモンが肝臓からの IGF-1(insulin-like growth factors1:成長因子)の分泌を促し、その IGF-1 が肌細胞に働きかけて、美肌成分(うるおい成分やコラーゲンなど)の生成を促進します。 このように、成長ホルモンは、夜にIGF-1 を介して肌細胞の働きを高め、昼間のダメージから回復させることで美肌を保っています。 では、その成長ホルモンはいつ分泌されるのか!ですが・・・ 1日のうちでもっとも成長ホルモンが多く分泌されるのは、寝入りばな、と言われています。 ![]() 眠りに入って30~60分でくる最初のノンレム睡眠(体も脳も休んでいる状態)のときです。 例えば、22時~24時くらいに寝ると、2時頃までの間にノンレム睡眠が起こりやすくなります。 睡眠と美肌が関連しているのは、成長ホルモンの分泌に関係しているのです。 では、この成長ホルモンの分泌をより促すにはどうしたらいいのでしょうか。 それは、「メラトニン」をきちんと分泌させることが重要です。メラトニンは体に夜が来たことを伝えるホルモンで、睡眠を促す働きがあり、免疫力を高め、抗酸化作用もあるといわれています。 また、睡眠を促すだけでなく、成長ホルモンの分泌を促す役割もあります。 メラトニンは夜になり周りが暗くなると自然に分泌が増え始めますが、これは太陽が昇ってから沈む前までに分泌されるセロトニンというホルモンが変化したものです。 つまり、セロトニンがきちんと作られないとメラトニンも作り出されないというわけです。 そして、メラトニンは明るい光によって分泌が止まってしまいます。 朝、しっかり太陽の光を浴びることでメラトニンの分泌が抑えられるのは、目覚めが良くなるからいいのですが、就寝前に、スマートフォンやPCの画面からブルーライトなどの強い光を浴び続けると、睡眠に悪影響を及ぼしてしまうので気をつけたいですね。
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