2020/11/12

皮膚の常在菌のお話

 こんにちは♪ Mishirl 監修医師の内山です。
 
 皆さん、皮膚には常在菌が生息していること、ご存知ですか?
 
私たち一人一人の皮膚表面や毛穴の中には約20種類、数百億個の常在菌が生息しています。
 
ちょっと気持ち悪い話ですが、、、 実は皮膚を守る良い働きをしているものが多く、大切にする必要があります。
 
菌を守るために、日頃のスキンケアや生活習慣を見直すきっかけになってくれたら嬉しいなと思い、細菌にフォーカスを当ててみようと思います!ブログ画像
ひとつ目は表皮ブドウ球菌です。これは美肌菌とも呼ばれるよい働きをする菌です。
 
肌に潤いを与えるグリセリン関連物質を分泌したり、肌荒れやアトピー性皮膚炎をひきおこす黄色ブドウ球菌を退治する抗菌ペプチドを産生し肌を守る大切な役割を担っています。

この表皮ブドウ球菌の美肌作用を生かすには、洗顔の回数は 最小限にとどめたほうがいいと言われています。この菌は、皮膚の表面近くに住んでいるため、石鹸での洗顔回数が多いと菌数が少なくなってしまいます。
 
 また、汗は表皮ブドウ球菌の栄養になるほか、病原菌を退治する抗菌ペプチドにより 表皮ブドウ球菌の働きを助けるため、普段から汗をかくことは好ましいとも言われています。

寒くなってくると、汗をかくことも減ってきますが、皆さん、お風呂にゆっくり浸かるだけでも発汗すると思うので、ぜひ、シャワー浴だけになってしまっている方は、半身浴などトライしてみてください。

次回は、ふたつ目の菌について書きますね☆