2020/10/11

稗粒腫って

 こんにちは♪ Mishirl 皮膚科医師の内山です。
 
 台風一過で、今日は秋晴れの気持ちいい空です!
 
今日のブログは、、、 先日ご来店されたお客様のお悩みの一つが稗粒腫だったのですが わりとこれに悩まれている方多いのでブログに書いてみます。
 
稗粒腫とは産毛の毛穴の皮膚からできたもので表皮嚢腫の小さなものと考えられています。
 
白ニキビのようにも見え、主に眼の周りに直径1-2mmの白くて硬い丘疹(ブツブツ)が多発します。眼の周りだけにできるわけではありませんが…ブログ画像
お化粧でも隠すのが難しい為、美容的観点から治療を希望される方も少なくありません。
 
毛穴の奥にある毛包という袋や未発達な皮脂腺に角質が溜まり、袋状になって皮膚の表面に現れたものです。 特に、痛みや痒みはありません。
 
良性の腫瘍ですから、放置しても特に支障はありません。悪性化もしません。

先日のお客様は某エステサロンでオイルを塗れば取れると言われたそう・・ハイ、良性腫瘍はエステサロンのオイルで取れるわけがありません!
 
ずっと塗っていても取れないとおっしゃっていたので、取れない理由もご説明するとご納得されていました。
 
とるには、皮膚科での外科的な処置が必要です。
 
でも、繰り返す方が多いのも現状。 では、どうしてできるのか!
 
 原発性の場合は原因がはっきりしないですが、続発性の場合、皮膚のわりと薄い場所にできやすいことを考えても、擦っていることで皮膚が何らかの刺激を受けてできるものと言われています。花粉症で眼の周りを掻いてしまっている方、要注意です。

そして重要なのが、皮膚の新陳代謝が滞るとできやすいということ。 皮膚のエイジングサインとも言えます。

新陳代謝を正常化していくためにはどのようにしていくか、次回のブログで書いてみようと思いますね。